染め技法一覧
熟練した日本の染め職人たちによって研究開発された技法
反応染め REACTIVE DYE
布上で化学反応を起こすことで色を固着させる反応染めは、粒子の細かい染料が生地の中まで均一にしっかり染み込み、発色がきれいに出るのが特徴。生地の風合いを残したまま染色することができ、生地のセルロースという生成分に直接反応して染色するため色褪せがほとんど無く洗濯も可能です。木綿染めでは現在では一番丈夫な染めとされています。
顔料染め PIGMENT DYE
バインダーと呼ばれる接着剤を使用することによって、粒子の大きい顔料を生地の表面に固着させ、摩擦により白くカスレた感じの出る加工。 洗濯回数が増すごとに表面の色が落ち、ジーンズのように味のある色合いに変化していく特徴があります。長く愛用するほどに上質なビンテージ品のような自分だけの一着に仕上がっていく“経年優化”を楽しむことができます。
商品の特性上、一点一点染め上がりの色や縮率に若干の誤差がございますので予めご了承ください。また、独特のユーズド感のある表情、多少のゆがみや擦れ、縫い目部分のしわ、編み地の筋やムラなどは製品の特徴です。素材の持つ不均一感やラフ感をお楽しみください。
・顔料染めを用いた製品には袖や身頃の脇などに浮き出ている白い線状のものが見られますが、生産過程において必ず生じるものとなっており製品不良ではありません。
・お洗濯の際には色移りが生じる可能性がありますので、はじめの数回は白ならびに淡色の物と分けてお洗濯ください。蛍光剤、漂白剤無配合の洗剤の使用を推奨いたします。
・着用時および保管時に汗や湿気、摩擦により他のものや肌への色移りが生じる可能性があります。
・油分、果汁類、薬品類、ガス類、石鹸・洗剤類等が製品に付着することにより部分的に色落ちや色あせが生じる場合があります。
※顔料染め製品につきましてはその特性上、非常に色あせがしやすく繊細な製品ですので、同じ製品においても着用環境や着用の仕方によって色あせ方や風合い感に個体差が生じて参ります。
お洗濯の際には冷水ならびに液体洗剤を用いての手洗いや、ドライモード等のおしゃれ着洗いにて洗濯用ネットを使用してお洗濯ください。
洗濯 1回
洗濯 10回
洗濯 20回
洗濯 30回
染料の調合、染色、洗い、乾燥までの8時間に及ぶ全工程を熟練の職人が掛かりきりで担い、一色ごとに一度に100〜150着程度を仕上げていきます。
二浴染め TWICE DYE (REACTIVE & POLYESTER)
定番のCOTTON/POLYのボーダーの生地を染める加工。反応染めで綿100%部分、そして 分散染料でポリエステルの部分に色を入れ、高温高圧で色を定着する2工程の染め加工によって様々な配色を実現しています。
先染め YARN DYE
生地として編み上げる前に予め糸に染めを施すため、染料の固着性に優れ色落ちや色あせがなく安定した色を出すことができるのが特徴。最も一般的に使われる技法。杢グレーなどの霜降り色の生地は予め数色に染め分けた糸を絶妙な配分で混ぜ合わせて編み上げています。Good Onの代表的な先染めカラーであるメタルグレーの商品は、伝統的な杢グレーのカットソーの特徴である軽い着心地や柔らかくニュアンスのある質感を表現するために、軽量の糸を混紡に使用し、製品後の染色を施さずに緩くふんわりとした伸縮性のある仕上がりにしています。
藍染め INDIGO DYE
ブルージーンズに使用されている染料で、「藍」の主成分を人工的に製造した合成インディゴ。スレン染料と同じように、アルカリ浴で強い還元剤を用いる事で染料分子を一旦溶解し、空気中に広げて酸化させることによって発色させます。染着力が弱く、染色を4〜5回繰り返すことによって濃色を得ます。INDIGO DYEをさらに特殊な溶剤で加工したのがINDOGO SHAVE。まるでユーズドデニムのように擦れとアタリが出ます。
丁寧な染色、二人掛かりでの手絞りによる脱水、酸化を何度も繰り返すことで奥行きのある深いブルーに仕上げていきます。
手間暇のかかる力仕事で製品の負担も大きく、非常に難易度の高い技法です。
ART DYE
TIE DYE(絞り染め), POUR DYE(注染), HORIZON DYE.....
日本、アメリカの染めアーティストに独自の色でスペシャルオーダーした芸術的な染め加工。