顔料染め製品特有の白線について。

Good Onの顔料染めを施した製品には袖や身頃の脇などに折り目のように浮き出ている白線状の色褪せが見られますが、これは基本的に全ての顔料染め製品の量産時に必ず生じるものとなっており、避けることのできない現象となります。
生地の種類や染色法および色などの条件によってその程度は異なりますが、ネイビーやブラックなどをはじめとする濃色の製品や、極端に明るい色の製品ほど長時間に渡り何度も染色・加工を繰り返して発色を増していくため、やや目立ちやすい傾向がございます。

こういった現象には、染色・加工時の圧力と摩擦によるものと、生地の編み目や繋ぎ目など箇所ごとに目の細かさや糸の質が異なることによる染め上がりのムラ、の２つのパターンがございますが、いずれも色褪せや色焼け等の劣化による製品不良や生産時の初期不良ではありません。

製品を裏返すと、白線状になっている箇所の内側は同じく線状にやや色が濃くなっているのがお分かり頂けると思います。
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一つの製品につき約８時間にも及ぶ顔料染めの過程は、大量の製品を重ねた状態での高温の釜による染色や洗い、遠心機によって高速回転をかける脱水など、いくつもの過酷な工程の連続となっています。

これらの過程で、袖や身頃の脇などの内側には染料が多く溜まり、その外側には摩擦が多くかかるために生じるのがこの線です。

非常に難易度が高く手間ひまのかかる濃色の顔料染め製品の大量生産や供給を安定的に継続するためには避けることの出来ないものとなりますが、着用とお洗濯を繰り返していくうちに全体が色褪せしていくことで周りの色と馴染み、徐々に目立たなくなっていきますので、風合いを重視した顔料染め製品の特長としてご理解を頂けますと幸いです。

※製品染めによって商品には極度に縮みが生じており、基本的には最も縮んだ状態にて出荷・販売されています。
Good Onの素材となる天然のコットンは、その年ごとに異なる綿花の生育状態や収穫時期などの条件によって縮率が大きく異なるため、販売時（新品の状態）には必ず寸法に個体差が生じていますが、Good Onでは製品の基準となる寸法値との個体差の許容範囲（Tシャツの場合 ±2cm）を設けており、個体によっては最大で4cm程の差が生じますが、これはあくまで縮み方の個体差となりますので、着用により馴染んでいくことで同等の寸法へと近づいていきます。